CAREER

スタッフインタビュー

自分自身が認知症になった時に受けたいと思える対応をできているか、自分に問いかけて律していくことが大切です

S.S

  • 入社年 2011年
  • 所属 運営支援課
  • 職種 課長
#40代
#課長
#オールラウンダー
#縁の下の力持ち
#40代
#課長
#オールラウンダー
#縁の下の力持ち

経歴

START

デイサービスやヘルパーステーション、有料老人ホームでの勤務など多岐に渡る業務を経験

2011

経験者採用でふるさとへ入社

2012

管理者就任

2017

各事業所の管理、サポートを行うブロック長に就任

2024

本社の運営支援課へ異動し、現在に至る

現在の業務内容と担われている役割について教えてください。

本社の運営部運営支援課に所属しております。私の部署では所内でのルール決めと導入効果の確認、 ケアマネジャーの皆様とのやり取りの支援、建物移転の際の調整役など、事業所の運営に関するサポートが主な業務です。

特に、ルールの取り決めは重要な業務のひとつです。例えば、事業所では連絡帳というご利用者様のご家族様へ1日のご様子を記したノートをお渡ししています。 そのお渡し間違いが起きないように、受け渡しのルールを設定して運用出来ているかを確認します。 細かい仕事だと思われるかもしれませんが、現場のスタッフの負担を軽減し、人為的なミスを少しでも防ぐことが目的です。
現場ファーストで、様々なサポートをチームで行っています。

ふるさとへ入社を決めたきっかけを教えてください。

幼いころから二世帯住宅で祖父母と暮らしていて、高齢者と接することは自分にとってはごく自然なことでした。 特に祖母に可愛がってもらい、祖母のためにできることはないかと考えたことが、福祉の道へ進んだきっかけです。
福祉が学べる高校とその後は専門学校へ進学しました。
卒業後はデイサービスに就職しましたが、30名以上のご利用者様がいる一方でスタッフは5~6名しか配置されておらず、 業務に追われてご利用者様とのコミュニケーションがおろそかになって歯痒い思いをしていました。

そこから、ご利用者様と過ごす時間を大切にしたいという気持ちと、本当に困っている人の助けになりたいという想いから、 認知症専門のデイサービスである、ふるさとへ転職しました。私が望んでいたご利用者様と触れ合う時間もしっかりと確保されたサービス提供ができて、本当に転職して良かったなと感じています。

部下へのフォローで心掛けていることを教えてください。

事業所で勤務していたときは物事をネガティブに捉えず、楽しんで仕事をして欲しいということを伝えていました。
現場でご利用者様をケアしていれば、時には強い口調で返されてしまうこともあります。認知症が影響しており、ご本人の意思でないこともありますが、 それをスタッフ側が苦痛として捉えてしまうと、働くことが辛くなってしまうと思います。

もしそんなことがあっても、そのこと自体を楽しむというのは難しいと思いますが、 「あの場面ではどうすればお互いに良かったか」と視点を変えて、正面から感情を受け止めないようにすることが大切で、 私は元来ポジティブな性格ではありますが、その思考法を部下に身に付けてもらえるように見本となることを意識していました。
ふるさとは、レクリエーションなどを通してご利用者様とスタッフが共に楽しい時間を過ごすための場所です。全員が楽しんで働ける環境を築くことを常々心掛けていたと思います。

業務の質を維持するために工夫していることはありますか?

介護とは人と人が深く関わる仕事です。これが正解という関わり方はありません。 ご利用者様への接し方、事業所を綺麗に保つこと、スタッフへの教育など、様々な部分で常に改善を続けていくことが、結果的に業務の質の維持に繋がっていると考えています。

ご利用者様のご家族様に見られて恥ずかしくないサービスが提供できているか、 自分自身が認知症になった時に受けたいと思える対応をできているか、自分に問いかけて律していくことが大切です。 根底にあることは「自分がされて嫌なことは他人にもしない」という当たり前の考えかもしれません。その当たり前を実現するために、日々パフォーマンスの向上に努めています。

これまでで一番大変だった仕事は何ですか?それをどのように克服し乗り越え、現在に活かしていますか。

ご自宅からご利用者様を事業所へお連れ出しするときの話です。ご自宅から全く出ようとしない方がいらっしゃいました。私1人では限界があると感じ、 チームを組んで日ごとの担当を決めてお連れ出しにあたることにしました。1か月近くの間、複数のスタッフが根気強く通い続け、 ご利用者様やご家族様とコミュニケーションを取り続けた甲斐もあり、最終的に自らふるさとへ来ていただくことができました。
このとき、何が良かったか悪かったかを皆で共有して、各々のスキルを磨いていきながらひとつの目標を達成する、チームワークの重要性を学びました。
現在私は本社に勤務していますが、こういった現場の経験から学んだことを今後も活かし、困難なことがあってもチームで達成できるように取り組んでいきたいです。

目標達成の道のりで直面する課題に対処するためのモチベーション維持の方法を教えてください。

間違っても良いから、歩みを止めないことです。
壁にぶつかることは誰にでもあることだと思います。ただ、そこで止まってしまっては何も生まれず、結果的にモチベーションを保つことが困難になります。 間違いがないように完璧を求ることも大事なことですが、結果として歩みが遅くなることもありますので、 「間違っても良い」という心持ちで、とにかく前に進むことが私のモチベーション維持に繋がっています。

これから一緒に働く仲間へメッセージをお願いします。

ふるさとは手厚いサービスを実施するため、1つの事業所にご利用者様の定員が12名と決められております。 そのため、介護経験を問わず、じっくりご利用者様に寄り添うことができますし、自身のやりたい介護を実現できる環境と研修制度の充実も魅力だと思っています。
もし本社に異動することがあっても、現場で得た経験や実績は必ず役に立ちます。一緒にこれからのふるさとを作っていけたら嬉しいです。

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